「子どもが好き」だけじゃ、
踏み出せなかった。
「子どもが好きで、小児科医になっていいのかな」——そんな素朴な疑問から、平原さんの旅は始まりました。
地方医学部の4年生(当時)。ひとりの時間が好きなマイペースで、超がつくほどの心配性です。
通学路には、道路に面した保育園があります。帰り道にふと窓を覗くと——こちらをじっと見つめる子。先生に抱っこされて泣き叫んでいる子。おもちゃを取り合って喧嘩している子。みんな自由奔放で、感情豊かに生きています。
そんな子どもたちが、大好き。でも、その「大きすぎるほどの愛」が一歩を踏み出す障壁になっていました。病気と闘う小さな姿を見ていると——「変われるものなら変わってあげたい」と感じてしまうのです。
「“子どもが好き”という気持ちだけで入ってしまっていい世界なのか。その重さを思うと、私の自信は一気にしぼんでしまう」
揺れる気持ちに、
一度ちゃんと向き合ってみよう。
そう決めた彼女は仲間とともに、半年間の旅に出ました。
約半年間で、仲間とともに——